新たなトークン発行はどう評価されるか!?

Venmo共同創設者のイクラム・マグドン=イスマイル氏が、ベンチャー投資家のサム・レッシン氏と共にミームコイン発行プラットフォーム「Pump.Fun」で新たなトークンをローンチしたことを受け、同プラットフォームがICO(新規コイン公開)の場として機能する可能性について再び注目が集まっています。

このトークン「JellyJelly」は、同名のコンテンツ作成・クリッピングアプリと連携しており、創設者らはこれを「ビデオチャットから最速でクリップを投稿できる方法」とアピールしています。

ユーティリティトークンのローンチは、ミームコインやSolanaコミュニティ内で大きな関心を集めており、トレーダーや投資家は、このトークンの成功が正当なスタートアップ向けのフェアローンチ・トークンの波を生み出すことを期待しています。

Venmo共同創設者と著名投資家による新プロジェクト

イクラム・マグドン=イスマイル氏は、2009年にデジタル決済プラットフォームVenmoを共同創設し、2012年にBraintreeへ2600万ドルで売却。その後、BraintreeはPayPalに買収されました。市場調査企業PriorDataによると、Venmoは2023年に約8200万人のユーザーを抱え、決済取引額は2,700億ドルに達しました。

一方、サム・レッシン氏はベンチャーキャピタル「Slow Ventures」のゼネラルパートナーであり、かつてFacebook(現Meta)のプロダクト担当VPを務めた人物。また、SolanaやVenmoへのシード投資家としても知られています。

クリエイター支援を目的としたJellyJellyトークン

レッシン氏は1月29日に自身のX(旧Twitter)アカウントでJellyJellyトークンの発行を発表し、マグドン=イスマイル氏もライブ配信に参加しました。その中で彼は、「Jellyアプリのクリエイターを支援するためにJellyJellyコインを発行する。これはアプリへのアクセスを可能にし、エコシステムの一部として組み込んでいく」と述べました。

この発表後、JELLYJELLYの価格は5倍に急騰し、時価総額は5000万ドルから過去最高の2億5000万ドルに到達。ローンチからわずか2時間半で2800倍の上昇を記録しました。

しかし、その後は急激な下落を見せ、現在の時価総額は1億1800万ドルとなり、最高値から53%の下落を記録。初期投資家による利益確定売りが進んだほか、マグドン=イスマイル氏が開催したXスペース(音声配信)に対し、一部の参加者が「期待外れ」と評価したことも影響を与えたとみられます。

トークンの具体的なユーティリティは未確定

現時点でJellyJellyトークンの具体的な用途は明確になっていませんが、プラットフォームへのアクセス手段として利用されるほか、クリエイターへのチップや報酬として機能する可能性が示唆されています。

JellyJellyは2023年1月に設立され、現在はクローズドベータ版を運営中。公式ウェブサイトでは、ユーザーが早期アクセスをリクエストでき、また、JELLYJELLYトークンを保有することで参加資格を得られる可能性があるとライブ配信内で示唆されました。

元記事:

https://thedefiant.io/news/nfts-and-web3/venmo-co-founder-releases-fair-launch-token-for-new-platform-jellyjelly