急進中のTON、DeFi分野でも躍進目指すか!?

The Open Network(TON)ブロックチェーンの開発者であるTON Foundationは、来たる新年がTONにおける分散型金融(DeFi)の年になると宣言しました。分散型取引所のCurve Financeがこのプロセスの開始に参画し、TONとCurveは、Curve Financeの独自技術を活用したステーブルアセットのスワップ開発に向けて、DeFiチームを対象としたコンペティションを開催しました。

DeFiの基盤を整備

TON DeFiリーダーのVlad Degen氏が執筆したブログで発表されたところによると、TONは「DeFiプリミティブの第一層」と呼ばれるものを完成させつつあります。Vlad氏が想定しているのは、レンディングソリューション、流動性ステーキング、そして固定積マーケットメーカー(CPMM)プロトコルです。第二層として登場しつつあるプロジェクトには、ローンチパッド、オプション、デリバティブなどが含まれています。また、

『今後の計画には、BTCやEVMなど、TONと他のネットワーク間のブリッジ構築が含まれており、これにより主要なステーブルコインを含む新しい資産の追加が可能になります。』

とも述べられています。

9月に締結されたCurve Financeとの提携の一環として、Curveの固定関数マーケットメーカー(CFMM)を開発するためのコンペティションが開催されました。この技術は、価格変動性の低減とスリッページの抑制を実現することが期待されています。

CFMMテクノロジーの使用にはライセンスが必要となるため、このテクノロジーを利用してTON上でスワップを行える機会が得られることは特筆に値します。

優勝者には流動性供給、インセンティブ、システム統合を提供

コンペティションには70チームが応募し、10チームが選出されました。そのうち5チームがCFMMプロトコルを完成させ、最終ラウンドに進みました。最終的に、Torch FinanceとCrouton Financeの2社が優勝しました。優勝者には、TONから監査のために15万ドルずつが提供されるほか、新規ステーブルコインプールの初期流動性とプール利用のためのインセンティブが付与されます。

Torch FinanceとCrouton Financeの流動性は、Curve創設者のMichael Egorovが支援するクロスチェーン取引・イールドプロトコルであるCrossCurveに統合されます。CrossCurveは既存のCurveプールを集約することで、統一された流動性市場を創出します。

また、7社のベンチャーキャピタルが、Torch FinanceとCrouton Financeへの230万ドルの投資にソフトコミットメントを表明しています。

次のステップとして、TONとCurve Financeは、TONエコシステムとEVMネットワーク間のステーブルコイン取引を可能にするため、クロスプールチェーンに対して50万ドルのインセンティブを投入する予定です。

元記事:

https://cointelegraph.com/news/ton-curve-finance-defi-2024