DeFimans共同代表小野はweb3BB2日目の『マスアダプションをアジアから:アジアを舞台に世界を目指すWeb3、AI企業』セッションにスピーカーとして登壇させていただきました。

登壇者一覧(敬称略)

クラレンス・リウ (CTO , Owl Protocol)  
ベン・キム (CEO, Superblock)        
宮下 大佑 (代表取締役社長, 株式会社チケミー)
小野 暢思(共同代表, 株式会社DeFimans)
ジスーン・リム [M] (CEO, 3PM Inc.)

[小野 暢思  プロフィール]
ブロックチェーンゲー厶JobTribes、NFTマーケットプレイス、暗号資産DEAPcoinの立ち上げとマーケティング、プロモーション及びギルド構築支援に従事。2022年に株式会社DeFimansを立ち上げ、現在上場企業含め複数のクリプトプロジェクトのコンサルティングを行う。

セッションコンテンツ

Q1
リムさん [M]:日本ではweb3ユーザー層は拡大しているか?

宮下さん:以前ブームだったNFTアートは縮小期にあり、トークンやNFTをRWAと連携するソリューションが伸びている。例を挙げると、東宝やホリプロが不正転売を禁止するためにNFTチケットソリューションを採用している。

Q2 
リムさん [M]:韓国はクリプトのTrading Volumeが世界一というデータも最近出てきているが、これほどマスアダプションが進んでいる理由とは?

キムさん韓国ではカジノが禁止されている・Upbitなど国内取引所のUIがユーザーフレンドリーなためトークンの投資や取引が伸長している。韓国人はUIが改善すれば、取引所からオンチェーンマーケットに移行する可能性もある。

Q3 
リムさん [M]:web3ソリューションのニーズは高まっているのか?

リウさん:RWAやDeFiは間違いなくトレンドとして存在する。今クリプトに期待されていることの大きな役割は、国際(クロスボーダー)取引の高速化である。

Q4 
リムさん [M]:アジアのweb3スタートアップの競合優位性は?

小野:2点あり、まず1点目には低い顧客獲得コストが挙げられる。特にGameFiなどコンテンツ領域ではマーケティングがプロダクトのネックになるため、この費用が抑えられる意義は非常に大きい。2点目はIP権利獲得の簡易性。日本にはIPホルダーが多いことが理由で、これを目的として海外の大手エンタメ企業(Netflix, Animoca Brandsなど)が日本に拠点を設けることで、国内のIPホルダーとより強固な関係性を築くという仕組みになっている。

Q5 
リムさん [M]:日本のweb3ビジネスのプロダクト開発と事業開発では、どちらが難易度が高いのか?

宮下さん:web2、web3サービスの連携には依然としてレイテンシーの問題が残されている。CeFiに慣れている人はAzureやAWSとブロックチェーン間の高速接続を期待するが、そう簡単にはいかない。

Q6 
リムさん [M]:web3プロダクトを開発している側にとって、どのようなペインポイントが生じているのか?

リウさん:そもそも、伝統金融(CeFi)は金融機関と人への信頼によって成り立っているのに対し、クリプトは暗号技術への信頼によって成立している。しかし、暗号技術の詳細をマスが理解してくれるとは到底思っていない。そこで、SNSログインと同時にAPI連携でウォレットを自動生成するシステムなど、まずはユーザーが簡単にweb3サービスに触れられるような、企業が簡単にウォレットを導入できるような状態を整備することが先決だ。

Q7 
リムさん [M]:現在のL1チェーンが抱える課題は何か?

キムさん:zkロールアップをはじめとした対応策により、基本的にスケーラビリティの問題は解決済みという認識。反面、履歴保持とブロック生成に用いられるコンピューティングリソースの枯渇が新たな問題として顕在化している。2024年はこのデータ肥大化の問題が業界の大きな焦点となるだろう。

Q8 
リムさん [M]:web3コンサルとして、クライアントから一番需要がある内容は?

小野:2点あり、まず1点目にはトークンファイナンスに関するFA(Financial Advisory)支援が挙げられる。web3プロジェクトは株式とトークンを用いて資金調達をすることが多いが、前者と後者に関する知見を持ち合わせているアドバイザーは少ない。トークンファイナンスのスキーム設計(SAFT、SAFE、 トークン転換社債など)からトークンへの投資を行うVCの紹介など、非常に需要が高い。2点目は支援先へのハンズオンコンサルティングである。web3企業は人材不足に悩まされている。単純な資料作成にとどまらず、支援先の事業推進のためには人材を派遣してディープにコミットすることが評価される。

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キムさん:中東やアフリカではクリプトのアダプションが進んでいる。ウクライナ戦争によってロシアマネーが大量にドバイに流れ込んでいるのが実情。アフリカでもエチオピアやナイジェリアでは法定通貨の不安定性によりクリプト利用が普及している。

宮下さん:ナイジェリアやトルコのユーザーがクリプト使用に積極的なのは、国民が自国通貨を信用していないから。その一方アジアでは金融インフラがしっかり整備されているので、トークンや資金調達の新手法などユースケースの創出が期待されている。

小野:比較的保守的な日本でさえ規制緩和が進んでいるので、これが大きなトレンドとして定着し、日本マーケットへのweb3浸透が進むことを願っている。

リウさん:アメリカの規制状況は日に日に厳しくなっていくばかりだ。もはや生き残っている大手取引所はCoinbaseしか残されていない。

宮下さん:どの国においてもマスアダプションを目指すならば、ブロックチェーンのリアルバリューに焦点を充てるべき。web3によってweb2では解決できなかったどのような問題が解消可能になるのかが、論点として引き続き存在するだろう。

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アメリカの規制が強まった今、アジアがweb3のグローバルマスアダプションの中心地となりつつあることがセッションの総論となりました。

ブロックチェーンや、その他web3事業についてお悩みのある方はぜひDeFimansへご相談下さい!

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文:山田