DeFimans注目ポイント:SEC最新動向

概要

・SECは、ソラナ、XRP、カルダノをビットコイン、イーサリアムと共に含むグレースケールETFの取引承認命令を無期限で一時停止した。

・火曜日、SECはアルトコインを含むグレースケールのファンド(GDLC)のETFへの転換を迅速に進める手続きをとった。

・アナリストらは、SECがグレースケールの商品を承認する前に、暗号資産ETFを承認するためのガイドラインを策定したいのかもしれないと述べている。

シャンパンを片付けよう――SEC(米証券取引委員会)は、ビットコインやイーサリアムだけでなく、XRP、ソラナ、カルダノといったアルトコインも含むグレースケールのETFの取引を承認したわけではない。少なくとも、まだ完全には承認していない。

火曜日、ウォール街の規制当局であるSECは、グレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド(GDLC)のETF転換を迅速に承認する命令を出した。

しかし、その命令書には目立たない形で、SEC幹部による書簡が添付されており、「委員会が別途命じるまで」この承認命令を無期限に停止するという内容だった。この細かい文言を最初に指摘したのは、ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏だった。

つまり、GDLCのETF化は承認されたが、実際にはまだ承認されたとは言いがたい状況だ。なぜこうなったのか?

ウォール街ではいくつかの説がささやかれている。セイファート氏によれば、SECはグレースケールの申請を締切前に却下したくなかったが、現在デジタル資産ETFのための内部方針を策定中であり、それが整うまでは承認を控えたいという意図があった可能性があるという。

同じくブルームバーグのトップETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏も、この見解に同意している。

SECはこれまでにビットコインとイーサリアムのスポットETFを承認しているが、ソラナ、XRP、カルダノなど他のアルトコインに関するスポットETFはまだ承認していない。ただし、年内には承認されるとの見方も強い。

Decryptの取材に対し、SECの広報担当者は今回の承認停止やその理由についてのコメントを控えた。「個別のファンドについてはコメントしない」としている。

グレースケールもDecryptのコメント要請に即時の回答を行っていない。

SECが一つの文書で承認を出し、別の文書で停止を命じた理由についての別の説は、規制当局内部の政治的力学にある。GDLCを承認する命令は、SECの市場取引部門から出されたもので、その内容はファンドを迅速にETF化すべきとの明確な判断だった。

セイファート氏は、水曜日に「別の部門がこの承認に反対し、製品の一部要素を調整する必要があると主張した可能性がある」と述べている。

現在、グレースケールのGDLCファンドはクローズドエンド型として取引されており、ビットコインが約80%、イーサリアムが約12%、XRPが5%未満、ソラナが3%、カルダノが1%未満という構成比となっている。

SECはこのファンドをETFに転換するかどうかを検討中だ。

「[GDLC] はまだ転換できないが、いずれできるようになるだろう」とセイファート氏は水曜日に語った。「ただ、いつになるのか、なぜSECがこの『一時停止』命令を出したのかは正確には分かっていない」

元記事はこちら:

https://decrypt.co/328305/sec-pause-grayscale-xrp-solana-cardano-etf-conversion