DeFimans注目ポイント:暗号資産ETF上場が加速へ

商品連動型トラストに関する一般的上場基準が承認され、ビットコインとイーサリアム以外の暗号資産ETFに対して、より迅速なルートが開かれた。

要点

・当該基準はレバレッジ型およびインバース型のトラストを一般的上場基準の対象外とする。

・適格な原資産は、監視協定のある規制市場で既に取引されているか、先物の上場・取引実績があるか、または十分なエクスポージャーを有する既存ETFによって裏付けられていなければならない。

・ソラナおよびライトコインのETFは数週間以内に登場し得る一方、ドージコインなども続く見込みが示された。

米証券取引委員会(SEC)は水曜日、商品連動型トラストのための新たな一般的上場基準を承認した。この動きは、ビットコインとイーサリアム以外の暗号資産商品に広く扉を開く可能性があるとアナリストはみている。

今回承認された基準はNasdaq、Cboe BZX、NYSE Arcaに適用され、定められた基準を満たすトラストはSECの個別承認命令を要せずに上場できる。他方でレバレッジ型およびインバース型の構造は除外される一方、商品や暗号資産に連動する商品がより迅速に適格化できる道筋を作る。

「およそ十二から十五の銘柄が“ゴー”になり得る」と指摘する見解もあり、「承認が段階的に続く見込み」との見方が示された。現状では多くの現物型ETFが特定の枠組みに限定されていることを踏まえると、この基準改定の影響は大きい。

SECは基準に関する審議の節で、当該ルールは不正や相場操縦的行為の防止に資する一方で、市場の透明性と投資家保護を高める設計であると記した。これらの措置は自由で公開された市場および全国的な市場システムの整備に寄与するとしている。

この基準の下では、原資産の要件に加え、トラストが日次の保有資産、純資産価値、流動性ポリシーを公表することが求められる。マーケットメイカーにはポジション制限が課され、非公開情報の不正利用を遮断する情報遮断措置も求められる。

こうした変更は、昨年の現物ビットコインETFの登場以来で最も広範な暗号資産ETFの拡大に道を開くとの見方がある。

近い将来、次の承認の波を先導するのはソラナとライトコインとみられ、「すべてが同じ日に出てくることはないが、最初の承認は一か月程度で出る可能性がある」との観測が示された。一方、XRPのETFは、先物の経過期間が基準に厳密には満たない可能性があるため、やや遅れる見込みが指摘される。

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https://decrypt.co/340094/sec-clears-path-waves-of-crypto-etfs-new-listing-standards