DeFimans注目記事ピックアップ:巨大金融機関の暗号資産戦略:シティ、ブラックロック、ゴールドマン・サックスが描くビジョン

DeFimans注目ポイント: 大手金融機関がトークナイゼーションとステーブルコインに本格参入
シティは、マルチアセットかつマルチネットワーク対応のデジタルカストディ機能を提供することを目指していると、同社の幹部はBlockworksに語った。
先週のDigital Asset Summit(DAS)のような会議は、暗号資産が広がる世界を思い起こさせる。最大手銀行や資産運用会社が参加し、彼らが進めている取り組みは、今後の方向性を示している。
シティのリサーチアナリストであるソフィア・バンタニディス氏はステーブルコインについて講演し、2030年までにステーブルコイン発行額が1.9兆ドルに達すると予測。「ブロックチェーンにおけるChatGPTの瞬間」として機関導入の加速を位置づけた。
BNPパリバはG7通貨を対象に1:1の準備金で裏付けられたデジタルマネー発行を検討していると発表。シティやゴールドマン・サックスも協議に参加している。ゴールドマンのデジタル資産責任者マシュー・マクダーモット氏は、トークナイゼーションを「今日の話題」と表現し、担保移動への応用に注力していると述べた。
同日、米国銀行(US Bank)はステーブルコイン発行、暗号資産保管、資産トークナイゼーションを担当する新部門を設立。
シティのインベスターサービス責任者クリス・コックス氏は、同社がシティ版ステーブルコインを検討中であることを確認。「我々は既に支払いの摩擦を軽減するトークン化預金機能の導入を進めており、それを拡張していく」と述べた。
同社は、ブロックチェーンベースのCiti Token Servicesを24時間対応のUSD決済ネットワークに統合し、英米間での即時クロスボーダー決済を可能にする計画も発表。
さらに2026年には機関投資家向けに主要暗号資産のカストディサービスを開始予定。
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、「トークナイゼーションは金融市場で最もエキサイティングな成長分野の一つ」と語り、デジタルウォレット内での資産運用を一元化する未来を描いた。CFOのマーティン・スモール氏も技術開発と提携強化を続けると補足した。
暗号資産と伝統金融の融合は加速しており、「次にどの巨大企業が参入するのか」が注目されている。
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